たぶん異常なし

まねーきゃんとばいみーらぶ

金のインゴットを買ってみたよ—『ウォール街のランダム・ウォーカー』と金投資—

私の投資方針は基本に忠実にインデックス投資である。『ウォール街のランダム・ウォーカー』を考え方の拠り所としている。

全米で累計200万部を超え、50年間版を重ねている本著は投資を少しでもかじった/かじろうとしている人なら必ず読むべき基本書だ。数々のブログを読む前に、インフルエンサーのつぶやきを追いかける前に、株価のニュースに一喜一憂する前に、まずはこの本を読んでおくべきだろう。

そんなインデックス投資の教科書とも呼べる『ウォール街のランダム・ウォーカー』であるが、実は金投資に言及している部分がある。

著者のマルキールは金投資について

金価格が一三〇〇ドル近辺まで上昇している現在は、とても積極的には勧められない。

としながらも

しかし、幅広い分散投資を行っている投資家の場合には、金を少々保有するのは悪くない。と言うのも、金価格の変動は他のすべての金融資産との相関が非常に低いからだ。組み入れ比率が五%程度であったとしても、リターンの相関性が低いので、ポートフォリオ全体のリスクは低下するのだ。

と、分散投資の選択肢の一つとして少量の金をポートフォリオの一部に組み込むことを否定していない。

インデックス投資はとにかく退屈だ。「信託報酬の安いインデックス連動の投資信託を長期保有する」というのがインデックス投資の全てであり、積極的な売買は(少なくとも長期的には)良い結果を産まないというのがその教えだからだ。

そんな退屈さに対抗すべく、私は合理性を捨てて総資産のうち少々の割合はインデックス投資ではない方法で遊ぶことにしている。

『ウォール街のランダム・ウォーカー』の上記の記述は、遊びの一環として金を購入する自分への言い訳として十分なものであった。人生には彩りが必要だ。

以下が今回購入した金50gである。

たった50gであっても、その比重の大きさゆえに感じるズシっとした重み、その輝き、そして保管へ対する気の使わなさ(金はほぼ腐食しない)などから、この金属が古来より重宝されてきた理由が実感として理解できる気がする。楽しい。買ってよかった。

手数料が無料ということで日本マテリアルで購入した。

www.material.co.jp

ちなみにここ1年間の金の価格推移は以下の通り。ここ最近は特に高騰しているようで、買うタイミングとしては最悪なのではないかという気がしてしまう。しかし、繰り返しになるがたまには効率をかなぐり捨てロマンに走るのも楽しいものである。

グラフ引用元: 価格情報|日本マテリアル